馬の脚質

その馬が得意とする走り方のことで、競馬を語る上では欠かせません。

脚質には「逃げ」「先行」「指し」「追い込み」4つに分類することができます。

「逃げ」とは、スタートから猛ダッシュで先頭を奪い、終始レースを引っ張るスタイルで、このような形でレースをする馬を「逃げ馬」といいます。

「先行」とは、レースの前半から集団の前方に位置し、ゴール前で抜け出す戦法で、このスタイルを得意とする先行馬は、競馬界における「優等生」とされています。

「差し」とは、レースの前半は集団の真ん中~後方で体力を温存し、後半で徐々に追い上げていくスタイルの馬の事をいいます。

「追い込み」は、「差し」よりもさらに極端なスタイルで集団の一番後ろまで下がって力を温存し、最後の直線だけでライバル全頭をゴボウ抜きにしようという、何とも派手なスタイルです。

この追い込みにより、最下位だった馬が終盤の直線で一気に上位まで駆け抜けて番狂わせをさせるのが、競馬で最も面白い場面だと思います。

この追い込みを見られると、負けている人でも興奮し、「負けたけど良いレースが見れた」というぐらいの白熱したレース展開になるのです。